医師は直す人、カウンセラーは理解しようとする人です。

  • 2019.06.20 Thursday
  • 01:14

 


 

治りたい?治りたくない?

  • 2019.06.19 Wednesday
  • 23:07

今日のK様とのカウンセリング記録

 

「あさくら先生とのカウンセリングももう3年になりますね。私、今朝ふと気持ちが向いて、今までのあさくら先生とのカウンセリングを記録したノートを見直してみたんですよ」

今日、電話カウンセリングをご利用いただいたK様。K様とは2016年7月に初めてお話しさせていただきました。2018年の1月に対面カウンセリングでもお会いしています。

K様のお話は続きます。
「私ね、この3年間おんなじことを書いているみたいなの。”何もしたくない”って。・・・それでね、私、原点に戻って考えてみたんだけれどね、私って本当に治りたいのかしら?それとも本当は治りたくないのかしら?」

うう・・・正直、すぐには言葉が出てきませんでした。なんて率直。これは自分自身への真正面対決です。

「本当は治りたいのか?治りたくないのか?」

私は申し上げました。「ええと・・・・K様・・・・その件はですね、・・・ええと・・・正直に申し上げますね。私的には、それは非常にアンタッチャブルなテーマなんですよ・・・私的には、というよりはカウンセリングという場で少なくともカウンセラーの方から話題にすることではなく・・・非常に難しいテーマで・・・」

しどろもどろの私に、K様はひとこと。「でもね、先生。私は今日このことについて深く掘り下げてみたくなったんです。23年間続けてきたカウンセリングの中で、今一度原点に戻りたくなったんです」

きっぱりとおっしゃるK様に対し(そこがK様の魅力のひとつです!)、私もいつまでもオロオロしてはいられませんので、話を前に進める覚悟を決めました。

「そうなんですね。ではまず、治る治らないということについて考えてみたいと思います」と前置きをして、私はデビット・D・バーンズの著書「いやな気分よさようなら」から引用した文章をお伝えしました。

『(うつ病が)本当に治った場合とは、次のような状態を指します。
1、どうして憂うつになったかその原因を知っている
2、なぜ、あるいはどうやったら良くなるかがわかる』

「K様の場合はうつ病単独の診断ではないとお聞きしておりますので、このことがどこまで当てはまるかわかりませんが」と申し上げ、90分間様々な角度から2人で検証してみました。


「K様にとって“治る”とはどのような状態を指すのでしょう。また”何もしたくない気持ち”と“治っていない”はイコールですか?」いろいろとお話を深めた結果、K様は見事に核心にたどり着かれました。

「あー!わかりました!治るとか治らないとかそういうことではないのね、きっと。治るととか治らないとかっていう言い方がよくないわ。“私は活動的な時間を増やしたい”って思っているのよ!!元気な日、そうでない日があってもいいわけだし、元気でいる割合なんかも自分で決められるもの!」

これこれ、これです、この瞬間!クライエント様がご自身で答えを手にされた時の感動といったらないです。私の大好きな瞬間です。電話口で興奮して、サ-っと鳥肌が立ってしまいます。

興奮冷めやらぬまま、K様にこの件をブログ記事にさせて下さいとお願いしたところ、快諾して下さいました。なかなか簡単には思えないことですよ、とさらに興奮する私にひとこと。「あら、私だってすぐには無理でした。カウンセリング歴23年ですもの」と。

K様の何もかもに頭が下がります。このようなカウンセリングこそ、私は「予防的」でも「治療的」でもなく「進展的カウンセリング」と呼びたいのだと心からそう思いました。

認知行動療法(CBT) 技法2:問題解決技法

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 21:03

認知行動療法のひとつに「問題解決技法」があります。
この技法は、今すぐに具体的な問題を解決したいときに使うと良いと思います。
メールカウンセリングや電話カウンセリングで、
「今すぐ結論を出さなければならない!」とおっしゃるクライエント様にとても有効です。

具体的には男性に多いのは
「仕事に行くのがつらいです。今日休むべき?無理にでも行くべき?」
「転職したほうが良いのでしょうか、それとも今の職場で頑張るべき?」
女性からは
「家族がピンチです。どんな対応がベストでしょうか?」
「子供から相談を受けました。どんなふうに答えたら良いでしょうか?」
「彼が冷たいの!どんなふうにしたら、また仲良くなれますか?」というようなご相談があります。
そんな時は以下の「問題解決技法」に添ってクライエント様こお話しながら
一緒に「ベストな選択」を探ってゆきます。

うつ状態では、思考の柔軟性が低下しており、情報処理が困難になっています。
これを補助するため通常あまり意識せずに行っている作業を分割し
解決法を導きやすくすたものがこの技法です。6つの段階に分かれています。

〔簑蠧営蝓μ槁言瀋

  より具体的なことが望ましい。

解決法を出す

  有効であるか、実行できるかなどという現実的な検討をせず
  可能な限りたくさんの解決策を書き出してみる。
  この時点では案を批判しない。
  案が多いほど成功しやすい(数の原理)。
  また、後から出た案ほど効果的といわれる(判断延期の原理)

3堂魴荳の検討

  各解決策の利点(メリット)・欠点(デメリット)について考える。

げ魴荳の採用決定

  最も実際的な解決策を選ぶ。
  時間・技能・予算なども考慮に入れ最も効果的なものを採用する。

ゼ孫

  いつ、どこで、誰が、ごのように、何をするか決める。
  「具体的」であることが重要

ι床

  実行の達成度を評価する。
  批判的に見るにではなく、実際の努力を評価する。
  うまくいかなかった点は、その理由について冷静に穏やかに考え次回に生かす。

初めは解決が容易な問題を取り扱い、成功体験を積み重ねてゆくことが大切です。

 

あなたは学生の時、なぜ勉強していましたか?

1、良い成績をとるとほめられるから
2、悪い成績をとると叱られるから

 

一番を選んだあなたは「飴」
二番を選んだあなたは「鞭」が有効なタイプです。

 

人が何か行動を起こす時、モチベーションが必要です。

飴を手に入れるために頑張るあなたは
「到達欲求型」
鞭を回避するために頑張るあなたは
「回避欲求型」であるといえます。
これはアメリカの心理学者、キリアムが提唱していることです。

 

もしあなたが「到達欲求型」なのであれば
何かに取り組む時に「ご褒美」について
強く意識すると良いかもしれません。
「これができたらみんなにほめられる」
「これがおわったらおやつを食べていい」
「これがうまくいったら遊んでいい」

 

もしあなたが「回避欲求型」なのであれば
何かに取り組む時に「罰」について
強く意識すると良いかもしれません。
「これをしないとみんなに責められる」
「これをやらないと後で後悔する」
「これがいうまくいかなかったらすごく困る」

 

以上のようなことを考えながら
自分について考え、自分自身に接してみることも
時には良いかもしれません。

ただし、どちらも度がすぎるのは考えもの。
「飴がなければ何もしない」
「鞭が怖いからいやいやする」のでは
主体的な人生からは遠くなってしまいます。

 

これは認知行動療法の問題解決技法に
通じる部分があります。
問題解決技法は
「Aを選んだ時のメリット、デメリット」
「Bを選んだ時のメリット、デメリット」
について考えていくものですが
「これを選ぶとこんな良いことがあるけどこんなリスクもある」というふうに
色々な視点で物事をみていくことは
視野をひろげ、人生の選択肢を増やすことになるのではないでしょうか。

 

(余談ですが、「何かをやる?やらない?」という選択を迫られた時

私はいつも「やる!」という方を選んでしまいます。

やらずにいて後悔することがつらいので・・・・

この性格のおかげで、あとで泣くことも多々ありますが・・・(^^;)

 

ちなみに到達欲求と回避欲求、

両方をバランスよく持ってものごとに取り組む時が

一番良い結果になると言われています。

認知行動療法(CBT) 技法1:コラム法

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 21:02

認知療法の主な技法その1 認知再構成法

認知再構成法は「コラム法」ともいいます。
具体的な方法は7項目に分かれています。

‐況    不快な感情が生じた場面を具体的に取り出す。

感情    ,納茲蟒个靴疹況から、「気分」を抽出する。

自動思考  ,納茲蟒个靴疹況で、頭に浮かんだ「考え」を抽出する。
       「なぜ自分だけがこんな目にあうのか」
       「きっと私は嫌われた」
       「こうするべきだった」または「こうするべきではなかった」
        その確信度について点数化しておく。

       この「自動思考」でしばしば認められる「考え方の偏り」の例
        ・ゼロか100か。少しの失敗ですべてがダメだと感じる
        ・過大評価と過小評価。悪いことは大きく捉え、良い事実は考慮しない。
        ・〜すべき思考。命令的。罪の意識や怒りを覚えやすい。
        ・情緒的理由付け。自分の感情のみが事実判断の根拠となる。
          (こんなに悲しいのだから、この出来事はきっと悲劇的なのだ・・など)

ず拠    の自動思考を裏付けする、客観的事実を探す。

ト疹據   ´の自動思考に合わない、反する客観的事実を探す。

ε応的思考 根拠と反証をふまえて、状況について再度考え、バランスのとれた新しい考えを導く。
       このとき、ものごとの良い面だけをみつめた「ポジティブシンキング」は
       ネガティブシンキングの裏返しでしかない。
       ここで導きたい適応的思考は、良い面も悪い面も適切な重みで考慮した結果
       未来へつながる考え方であることが望ましい。

変化した感情 Δ療応的思考をふまえて感情のスコアをつけなおす(点数化する)
        △任弔韻薪誠瑤犯罎戮討澆襦

たいていの場合、△茲雖Δ療誠瑤低くなっているはずです。

療法前の気分を点数化しておき、療法後の気分の点数と比べてみると
たいていの場合は点数が下がっているはずです。(不安度数が低くなるということ)

しかし、思うように点数が下がらない場合もあります。
治療初期にはあまり気にする必要はありませんが、治療が進み、療法に慣れても点数が下がらない場合、
「気分が改善しない」ということについて話し合う必要があります。
いくつかの原因をあげてみます。

・治療目標が適切でない。・・・目標は遠すぎず、近すぎず。

・取り扱う場面が適切でない。・・・遠い過去の場面、抽象的な場面は避ける。

・クライエント様と治療者の信頼関係が薄い。・・・これはカウンセラー側の問題です。

・治療の進め方や治療自体にクライエント様が反発を覚えている。・・・よく話し合う必要があります。

認知行動療法はクライエント様が自ら「治りたい、治したい」と願い、
主体的に取り組む姿勢が必要不可欠です。

認知行動療法は、一人でも実践可能な療法ですし、そのための書籍もたくさんあります。
しかし、クライエント様がお一人で自動思考を抽出し、
その根拠や反証、適応的思考を導きだすことは至難の業です。

ユカリズルームの認知行動療法では、
クライエント様が実際に直面している問題に焦点をあてていきます。
具体的で日常に根付いた問題について、カウンセラーと一緒に検証し、
今すぐ実践できる「適応的思考」を必ず導きだします。

変わりたい。でも変われない。
そんな葛藤から、必ず抜け出すことができます。

適応障害

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 20:56

■適応障害とは?
日常的ではあるものの、個人にとっては重大な出来事、
例えば進学・独立・結婚・就職・失業・病気などの生活上の変化にうまく対応できず、
日常生活が続けられなくなる状態。
原因となるストレスがはっきりしていて、他の心の病気(うつ病や神経症など)がない場合
適応障害と診断
されます。

■適応障害の症状
適応障害の症状は、ストレスに対する正常な感情的反応(ストレス反応)の延長線上にあるものです。
症状の内容はストレスの内容と、症状の経過はストレスの経過と密接な関係があります。
症状はストレスと状況、さらに本人の性格によって様々ですが主に以下の4つの状態に大別されます。

○不安症状を中心とする状態
  不安、恐怖感、焦燥感などと、それに伴う動悸、吐き気などの身体症状

○うつ症状を中心とする状態
  憂うつ、喪失感、絶望感、涙もろさ

○問題行動を中心とする状態
  勤務怠慢、過剰飲酒、ケンカ、無謀な運転などの年齢や社会的役割に不相応な行動

○身体症状を中心とする状態
  頭痛、倦怠感、腰背部痛、感冒様症状、腹痛など

■適応障害が社会生活に及ぼす影響
適応障害の症状が社会生活におよぼす影響は、ストレスの要因によって様々です。
ここでは職場がストレスの場合を例にあげて説明します。

○不安症状が強い場合
  ストレスに近づくにつれて不安や恐怖感が強くなります。
  出社しようとすると、不安・緊張が強くなり通勤途中で動悸・吐き気が強くなり
  出社が困難となることがあります。

○うつ症状が強い場合
  ストレスに直面しそのことを考えたりすると、憂うつ、喪失感、絶望感が現われます。
  職場で突然、泣いたり、涙を流したり、仕事への意欲が失われ仕事の効率が落ちます。
  集中力の低下からミスが現われやすくなります。

○問題行動として現れる場合
  ストレスを回避したくなり、遅刻、早退、欠勤などの勤務怠慢が現われます。
  短絡的に自暴自棄となり、過剰飲酒、ケンカ、無謀な運転など
  年齢や社会的役割に不相応な行動が現われます。
  その一方で、ストレスの原因が会社など限局的な場合は、
  会社にいないときや休日などは、比較的症状が軽いということもあります。

○身体症状として現われる場合
  頭痛、倦怠感、腰背部痛、感冒様症状、腹痛などにより活動性が制限され、
  病院受診を繰り返します。

■適応障害になりやすい人
相談や支援してくれる人がいなかったり、
孤立した環境であったり、多忙な環境であったりするなど、
周囲からのサポートが得られにくい状況の方は適応障害になりやすい
傾向があります。

■適応障害の原因
適応障害の原因となる主なストレスは、仕事、家庭、恋愛、学校、病気などがあります。
仕事については、上司を中心とした職場の人間関係、異動による仕事内容や環境の変化、
仕事量の多さや責任の重さなどがあり、
家庭については、夫婦の不仲、義理の両親との関係、育児や教育の問題、
引越し、経済的問題などがあます。
他にも結婚問題、失恋、転校、いじめ、受験の失敗、慢性疾患、ガン治療など様々です。

■適応障害の発病率
精神科に通院しているクライエント様の10%以上が適応障害であるとされています。
実際のカウンセリングでは、より大きな割合で適応障害のクライエント様が増えているように
感じられます。

■適応障害は治るの?
早期に適切な対処および治療を受ければ、多くのクライエント様は回復します。
しかしながら、適応障害から、うつ病、アルコール依存症、反社会性人格障害などの
他の精神障害に発展してしまうクライエント様も少なからずいるとされています。
ストレスを強く感じたら、できるだけ早期に周囲に相談したり、
支援をもとめたりすることが重要です。

■家族や周囲ができること
適応障害の回復において、家族や周囲の果たす役割は大きいと考えます。
まずは、相談に応じるという姿勢が大切であり、
その上で本人が主体的にストレスに適応できるように
環境を調整したり、支援したりすることが重要と考えます。
ただし、本人の適応力を過小評価して、過剰な同情、支援、配慮をすることは、
本人の主体性を奪い、社会的責任を回避させることとなり、現実逃避的な反応を助長
します。
そのため、かえって症状が強化されてしまい回復を妨げることになります。

■適応障害の治療法
クライエント様が主体的にストレスに適応できるような心理的的サポートが必要です。
そのためにはまず、受容、共感的態度で話を聞き、不安、緊張、恐怖によって、
一時的に機能不全に至った心の働きを支えて落ち着ける必要
があります。
その中で、適応障害を引き起こしているストレスを同定し、
ストレスの内容が本人に対してどのような意味を持つかを理解していきます。
その上で、どの様な方法で患者様がストレスに適応できるようになるかを検討します。
ストレスへの適応を促す主な方法は以下のとうりです。

・本人のストレス耐性を上げること
  最も理想的な方法であり、回復の目標でもあります。
  しかしながら、認知行動療法などの精神療法によって、ストレスへの対処方法を体得し
  ストレス耐性を上げるのには、時間を要しますし心身の不調を抱えた状態では
  困難な場合もあります。

・周囲によるサポート
  最も合理的と考えられる方法であり治療の中心となるものです。
  相談にのり、共感や助言を行なうことによって、
  一緒にストレスへ対処していくことです。
  この過程において、クライエント様は精神的にも支えられ、適度にストレスも軽減され、
  主体性を保ちつつストレスへの対処方法を身に付けることができます。

・ストレスの軽減
  この方法は、一見ストレス関連障害である適応障害の原因療法にも思え、
  実際に症状を軽減させる最も速効性がある方法であることから多用されています。
  しかしながら、ストレスの軽減は、サポートの中で行なわれる適度なものであれば
  問題ありませんが、回避など単純に極端にストレスを軽減させる
  (職場における休職など)場合には注意が必要です。
  ストレスが一時的なもので回避可能なものであれば有効ですが、
  多くのストレスは持続性のものであり、回避し続けることはできません。
  適応障害のクライエント様は、ストレスに対して恐怖、不安をもたれております。
  従ってストレスが一時的に回避されると強い安堵感が得られますが、
  その反面でストレスに再度直面することへの恐怖が一層強くなり、
  主体的にストレスに対処していくことが困難となることがあります。
  そうなれば、ストレスへの適応力としては低下することになります。
  しかし、症状が著しかったり、現状でどうしても適応ができなかったりするときは、
  ストレスを回避させざるを得ないことがあります。
  その場合は、できる限り主体性を保ち、ストレスへの適応力の低下を防ぐために、
  クライエント様に対しては、
  「これは猶予期間であり、いずれはストレスに直面する必要があること」
  「その間にストレスへの対処方法を体得する必要があること」を説明して治療していきます。

・薬物療法
  薬物療法として抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などが使用されますが、
  あくまでも対症療法という位置づけです。
  しかし、薬物療法によって心身の症状を緩和させることは、
  ストレスの回避を最小限にとどめて、
  サポートや精神療法によるストレスへの対処方法の体得を促す上で有効な療法です。

 

   人間関係で傷ついた心は人間関係でしか癒すことはできません。
   聞かせて下さい。あなたのお話。

躁(そう)病と躁鬱(そううつ)病

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 20:55

■躁病(そう病)とは

躁病の主な症状は以下のとおりです。

1.爽快気分
2.活動欲亢進
3.自己評価の亢進
4.楽天的態度
5.思考奔逸
6.行動の脱線

夜もあまり眠らず、家族や知人にいろいろ話しかけて寝かせず、
身近なひとが疲れ果ててしまうことがあります。
また、深夜にもかかわらず、知人に長電話をしたり、必要のないものを買ったり、
無謀な株式投資を始めたりすることもあります。
気分は爽快となり、知らない人に話しかけたりします。
自信過剰となり、周囲の人を見下げ、バカにしがちでよどみなく話すけれども、
一貫性が無く、脱線したり繰り返しが多くなるようです。
浪費が多く、卑わいな言動も目立ち、非常識な行動をとるとるようになることもあります。
頭の回転が速くなり、アイデアが泉の如く湧いてくるように感じ、突発的な行動に出るようになります。
歴史に残る芸術家には、躁病の人が多かったと言われています。

・躁病になりやすい人の性格特徴
 社交的、善良、親切、情味ぶかく、明朗でユーモアがあり、活発で熱しやすいことが挙げられます。

・躁病相だけという人は少なく、ほとんどの場合、躁病相と鬱病相を繰り返すことが多いようです。
 双方を合わせて躁鬱病(そううつ病)といいます。

■躁鬱病(そううつ病)とは

別名:双極性障害。
躁の状態とウツの状態が交互に表れる双極性障害は
脳の神経の機能不全によりおこると考えられています。
決して、周りの人が甘やかしているからでも、本人がわがままだからでもありません。
本人はもちろん、周りの人が一生懸命に努力しても症状を抑えきれないことが多いものです。

日常生活のストレスを調整すると同時に、薬物療法が必要となります。
特にバルプロ酸カルバマゼピンはケイレン発作などを起こすテンカンの薬ですが、
躁状態にも効果的だと分かり積極的に使われるようになりました。
治療初期に、躁状態のためにイライライする気持ちが強まったり怒りっぽくなったり、
幻覚や妄想を体験したりしている場合には、気分安定薬の効果が表れるまで待てないこともあります。
そのようなときには抗精神病薬でまず気持ちを落ち着かせます。
注射で急速に鎮静して危険を避けなくてはならない場合もあるからです。

■根本的な治療が必要です

症状の出現が激しい場合は、ご本人と、その身近な方がたのためにも薬物療法は必要でしょう。
しかし、症状が落ち着いたら、
根本的な治療・解決の為にカウンセリングをお受けになることをお勧めいたします。
お薬は、一時的に症状を抑えているだけ。
根本から見つめなおさなければ、再度ストレスにさらされた時に
また同じように、つらい状態に陥るだけです。

 

気分変調症

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 20:52

気分変調症とは

気分変調症とは、軽度の抑うつ気分、
広範な興味の消失や何事も楽しめないという感じが、
長い期間(2年以上)続く状態。
うつ病が長引いている方の場合
状態が気分変調症に変化している場合がある。

 

 

気分変調症の診断基準

A.抑うつ気分がほとんど1日中存在し、それのない日よりある日の方が多く、
 その人自身の言明または他者の観察によって示され、少なくとも2年間続いている。

B.抑うつの間、以下のうち2つ(またはそれ以上)が存在すること
(1)食欲減退。または過食
(2)不眠、または過眠
(3)気力の低下、または疲労感
(4)自尊心の低下
(5)集中力低下、または決断困難
(6)絶望感

C.この障害の2年の期間中(小児や青年については1年間)、
 一度に2ヶ月を超える期間、基準AおよびBの症状がなかったことはない。

D.この障害の最初の2年間は(小児や青年については1年間)、
 大うつエピソード(上記参照)が存在したことがない。
 すなわち、障害は「大うつ病性障害、慢性」または
 「大うつ病性障害、部分寛解」ではうまく説明されない。

E.躁病エピソード、混合性エピソードあるいは
 軽躁病エピソード(上記参照)があったことはなく、
 また、気分循環性障害の基準を満たしていない。

F.障害は、統合失調症や妄想性障害のような
 慢性の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではない。

G.症状は、物質の直接的な生理学的作用、
 または一般的身体疾患によるものではない。

H.症状は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、
 または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。

※DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引[新訂版] (医学書院) より

 

 

気分変調症と大うつ病・パーソナリティ障害との関係

典型的には、思春期から青年早期にかけて除じょに発症し
数年の経過を経たあと大うつ病に行こうする。
しかし大うつ病が軽快しても大部分の方が
病前の抑うつ状態に戻るだけである。

一般人口における有病率は約3%で大うつ病と同様、女性に多い。
大うつ病の併発は極めて高率であり
90%を超える方がいずれかの時点で大うつ病を重複する。
一方、パーソナリティ障害も高率に併発しやすく
その率は大うつ病よりも高いと報告されている。

 

気分変調症は性格か病気か

従来、このような状態は、未熟である、
あるいは自己愛の傾向が強いというような
性格の関与が大きいと考えられていた。
そのため、このタイプのうつ病は「神経症性うつ病」と呼ばれていた。
しかし、抗うつ薬(うつ病の治療薬)がよくきく場合も多いことがわかり、
現在では、うつ病の一種であると考えられるようになった。
他方、抗うつ薬がききにくい場合もあり、このような場合は、
従来からいわれていたように性格的要素に由来すると考えられている。

 

 気分変調症に対する精神療法
気分変調症に対する精神療法の有用性については
否定的な研究結果が多い。
しかしこれは必ずしも心理社会的介入を否定するものではない。

気分変調症に対する精神療法の有用性については
1・高率に併発するパーソナリティ障害への早期対応が可能
2・抗うつ薬の効果が必ずしも十分でないこと
3・気分変調症は決して「軽症うつ病」ではないこと
があげられる。

 気分変調症の回復は大うつ病単独での方よりも
芳しくないことが指摘されている。
予後も良いとはいえず、自然軽快することはないとされている。

*参考文献
金剛出版「精神療法 Val.32 No.3 P.308 現代型うつ病」

*この記事は、上記の文献を参考にブログ管理者が記述したものです。
 正しい診断は医療機関でお願いします。

ユカリズルームのカウンセリングでできること
慢性の経過をたどり、社会的機能の低下もみられる
気分変調症の方に対するカウンセリングは
期間限定の短期精神療法である
対人関係療法や認知行動療法の効果は
あまり期待できないと考えます。
自分を見つめて反省したり、自己の感情を言語化するよりも
ともに語り合いながら夢中になれることをみつけ、
かつ身体へのいたわりを忘れない、という方向性での
カウンセリングを行うのが望ましいでしょう。

不安障害

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 20:51

不安障害とは、不安を主症状とする精神疾患全般の事をさします。

不安とは、明確な対象を持たない恐怖の事をさし、
その恐怖に対して自己が対処できない時に発生する感情の一種です。
不安が強く、行動や心理的障害をもたらす症状を総称して不安障害と呼びます。
この障害により発汗、動悸、頻脈、胸痛、頭痛、下痢などといった身体症状が現れる事があります。
治療には、認知療法・認知行動療法・薬物療法などがあります。

 ■主な不安障害の分類
広場恐怖 ・社交不安障害・対人恐怖症・パニック障害
過敏性腸症候群・ 強迫性障害・心的外傷後ストレス障害(PTSD)・適応障害など。

「なぜかわかりません。でも不安なんです。」
そんなふうにおっしゃるクライエント様が増えています。
カウンセリングでは、お一人おひとりのお話を丁寧に伺い、
その不安の原因を探りながら、その方が明るく楽しい人生を送ることができるよう
精一杯援助させたいただいております。

「悩む」ということ

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 20:50

「悩む」って、いったいどういう心の状態のことをいうのでしょう。

心がなんとなくもやもやすること。
どれを選んだらよいのかわからなくなること。
心の奥の苦しさを誰にも話せなくなること。
いろいろな気持ちがぶつかりあうこと。

迷ったり不安になったり。それが「悩む」という状態です。

悩みを自分の力で解決することは素晴らしいこと。
でも、なかには自分ひとりではどうしても解決できないときもあるはず。

ひとりでは抱えきれない荷物はどうかカウンセラーにわけてください。
ひとは迷い、不安になる自分の気持ちを誰かに話すことで、
落ち着いて考えたり決断したりすることができるものです。

「答えはクライエント様が持っている」

カウンセラーは、からみあった心の糸をゆっくりとほぐしながら
その答えを引き出すお手伝いをさせていただいています。

ユカリズルームのカウンセリング3つの形式

  • 2019.03.06 Wednesday
  • 20:14

キキウェルメンタルヘルスサービスの電話サービスにひとつに
うつ病専門の電話カウンセリングルーム「ユカリズルーム」があります。
ユカリズルームでは、以下の3つの形式を柱としてカウンセリングを行っています。

yukarizulogo

 

1、予防的カウンセリング(Preventive)  

こころの病の発症や、悪化の原因となるストレスの軽減を目指します。

悩みや問題などのストレスによる不定愁訴がある、不安や緊張が強い、うつ病や心の病なのではないかという懸念をお持ちの方が対象です。また、今後対処できないと予想される生活環境やストレスをお持ちの方も含まれます。そのまま放置しておくと、問題が発生し、心身の状態の悪化が予測される場合、早めの対応が必要です。

カウンセラーは、一人一人の性格、現在の状況、ストレスの内容、悩みや問題の本質を把握し、問題が発生しそうな時や複雑化しそうな時に予防的に働きかけ、こころの病の発症や症状の悪化を防ぎます。

まずは、クライエント様の話をよく聞き、お気持ちを理解させていただくと共に、個人をとりまく環境や状況を正しく把握します。お話は、カウンセラーの無条件の肯定、共感的理解を軸に進められます。クライエント様の心理的混乱の解消をはかり、不適応や病理への適切なアプローチを行います。

その際に重要となることは、ラポール(信頼関係)の形成とカウンセラーの情緒的な支えです。悩みや問題などのストレスが具体的な場合は、そのことについて話しあっていきますが、ストレスの向き合い方については、カウンセラーのほうから一方的に指示やアドバイスをすることはいたしません。カウンセラーは、単に問題点や原因を指摘するのではなく、「クライエント様はどのように解決したいと思っているのか、具体的に役立つリソース(資質)は何か、実行可能な具体的行動とは何か、どのようなこころの持ち方をすることがよいのか」などについて共に考えていきます。

【予防的カウンセリングの三段階】
1、事前に問題を予測し、さまざまな方法で対処または回避する段階
2、予兆のみられる早期段階で問題を発見し、症状が悪化することを防ぐ段階
3、問題が本格化し、適切な対応をする段階(治療的カウンセリングに進みます)

 

 

2、治療的カウンセリング(Therapeutic)

現在お持ちの症状の緩和、悩みや問題解決のための糸口発見を目指します。

うつ病をはじめとするこころの病の症状の緩和を希望される方、さまざまな問題や悩み、課題を抱え、その解決を求めようとする方が対象です。

特に、問題や悩みに直面せざるを得ない時、カウンセラーの専門的なアプローチにより、不適応状態からの回復や、問題の具体的解決の糸口発見を援助いたします。

カウンセラーは、クライエント様のリソース(問題解決のためにお持ちの資質)を見出し、自己肯定感を高めていくように努めます。その結果、クライエント様に、問題に対処できるという自信や、ストレスに対するコントロール力が身に付き、症状の緩和が期待されます。

【治療的カウンセリング 基本の6段階】
1、クライエント様の訴えをよく聞いて、お気持ちに共感し、支持させていただきます。
2、事実関係と、問題を継続させる要因を検討します。
3、状況を多角的にみて、今できていること、⁹理想的な解決方法について話し合います。
4、適応的思考の取得、または達成可能な肯定的目標の設定ができるよう援助します。
5、有意義な会話により、自己肯定感、自己効力感の向上をはかります。
6、症状の緩和や、問題解決のための¹³具体的な行動・思考を支持、支援いたします。

【ストレスマネジメント】
ストレスマネジメントとは、ストレスに対する人間の心身のメカニズムや反応を理解し、ストレス反応の軽減、あるいはストレス障害の予防や回復を行うことを指します。自分の意思でコントロールできないものと理解していた情動や身体症状が、自己コントロール可能である、という新たなパラダイム(規範となる、物の見方や 捉え方)の提供を目指します。クライエント様自身が、その問題と、自身への影響力を理解する力を持つことではじめて、セルフケアが可能になります。カウンセラーは、多様な問題や複合的な問題への影響についてクライエント様と共に話し合います。問題を客観的に検討しながら、クライエント様が自ら、ものごとのとらえ方、おこころの持ち方や考え方、日常生活の中で実践可能な対処法などを見出すことができるように援助いたします。

 

 

3、進展的カウンセリング(Developmental) 

自分をみつめなおし、よりよい人生を歩むための術を取得することを目指します。

対人関係の改善や社会的適応性の向上を求める方、人間的成長を希望される方が対象です。これらは、生涯にわたる発達課題達成のために必要なことであり、すべての方が対象となります。

進展的カウンセリングでは、個人の成長に着目し、以下の3つの項目のうち、いずれかもしくはすべてに変化、変容が認められた場合に、成長・開発を遂げたと考えます。

1、思考
自分の信念が修正される
今まで考えなかったことを考えられるようになる
洞察するようになる

2、行動
今までしなかったことをするようになる
今までできなかったことができるようになる
普段の言動が変化する

3、感情
今までとは違う感じ方をするようになる
感情のコントロールができるようになる
感情表現が豊かになる

カウンセラーは、人間の心理や発達の理論に基づいた、対人的援助活動を行います。クライエント様自身の自己管理や他者理解が深まるように援助し、自己コントロール力や対処スキルの向上を目指します。クライエント様が自立して、より豊かな社会生活が送れるように、心身の発達を促進し、社会生活で有用なライフスキルの向上をはかります。

 

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